字はキレイな方がいい、
これはデジタル化が進む現代に於いても日本人が持つ潜在的な感覚であり、素晴らしい文化で
あるにも関わらず、“書” “書道” “書写” の違いも明確に理解されていないのが現状です。
せっかく「字を習おう」「筆文字をデザインに取り入れよう」と考えてくださった方に対して、
本当に必要な、正しい情報を伝えること、私はそれだけを目指しております。

私は、今は書家としての活動をしていません。
そもそも書道には家元がなく、各々が会(社中)をつくり、師範制度を設けているのが一般的です。
「私は書家です!」といえば書家ですし、「あなたが師範!」と言えば師範という業界ですので
曖昧ですが、作品・手本を書くという書家としての活動をしていない、ということです。

書家は、鍛錬をし、上手い手本を書き、弟子を育て技術を継承することがその役目ですが、
弟子ではない、師事されていない方に簡単に、効率的に伝えるのは全く別のことでしょう。
私の役目はこの間に立ち、本当に上手い書家が当たり前にやっていること、自然すぎて
気づかない工夫や意識・考え方を解説し、伝えることとしております。
例えば、「ペン字が上手くなりたい」という方は普通ペンの正しい持ち方から勉強すると思いますが、
動かし方や力の入れ方が最初からわかっていれば上達の効率は飛躍的に上がるのです。
また、「恥をかきたくない」という方と、「達筆になりたい」という方とでは学び方を変えるべき
だと考えております。

書家ではないからこそ、「字が上手くなりたい」という側の立場・目線で考え、本当に知りたいこと、
知らなければいけないことを研究し伝えることで、日本の書道文化の継承に貢献できますよう
努めて参ります。